歯の磨き方や磨く回数に気を使っている人は多いと思いますが,　磨くタイミングを意識している人はあまりいないのではないでしょうか？　食後すぐの歯磨きが歯に深刻なダメージを与えることが,　米シカゴの総合歯科学会(ＡＧＤ)の最新の研究で明らかになったそうです．今,　歯磨きをするタイミングの重要性が注目されています．糖分や炭酸を摂取した後はとくに口の中が酸性に傾き,　エナメル質が溶けだす臨界ＰＨ5.5を下回り,　その状態で歯磨きをすると,　エナメル質を削りやすくなってしまいます．したがって,　歯の腐食を防ぐには,　唾液によって酸にさらされたエナメル質が再び硬さを取り戻すため,　少なくとも食後30分経ってから歯磨きをするのが望ましいのです．とりわけ朝の忙しい食後30分が難しい場合は,　口内の酸性度を通常レベルに下げるため,　デンタルガムを噛んだり,　中性飲料で口をすすいだりするのも有効です．まずは「食後すぐの歯磨きを控える」ことを日頃から意識して下さい．