矯正治療とブラッシングについて
2012年1月7日「ブラッシングはいつ,どれくらいの時間をかけてするのが効果的ですか?」
こういう疑問を持っていらっしゃる方,多いのではないでしょうか? 一般的には「1日に朝 ・ 夕の2回のフッ化物を含んだ歯磨剤を用いたブラッシングと1日1回のフロッシング」がセルフケアとして勧められています。つまり「1日に何回ブラッシングするのか」ということより「いかに効果的で質の高いブラッシングをするのか」ということの方が重要なのです。セルフケアの頻度としては「食べたら磨く」という習慣をもっていただきたいのですが,プラークの再形成には24時間かかるといわれていますので,1日のうちせめて1回は丁寧に磨くことがポイントといえます。
矯正治療中,特にブラケットを装着している患者さんは,ブラッシングが非常に難しいです。ブラッシングが不良だと虫歯や歯肉炎になってしまいます。せっかく矯正治療をして歯並びをよくしていても虫歯や歯肉炎になっては元も子もないです。当院ではブラッシング指導はもちろんブラッシング不良の患者さんには「染め出し」をして磨き残しがどれくらいあるか検査しています。患者さんと保護者の方にどの部位が磨けていないかを実際にチェックしてもらい,磨けていないところは念入りに磨くように,またどのように磨けばいいのか指導しています。
乳歯と永久歯が混在している混合歯列期の患者さんは,今後,ブラケットを装着していきますが,ブラケットを装着していない状態でブラッシングを完璧にしておけるように頑張りましょう♪♪